あっという間に2巻です。寝不足になるほどまでめり込んだのは久しぶりです。
1巻は震災の描写が多かったのですが、2巻は本格的に復興が開始します。そして、震災の起こった惑星以外の国家も行動を開始し、SF的要素が一気に増えました。
あっという間に2巻です。寝不足になるほどまでめり込んだのは久しぶりです。
1巻は震災の描写が多かったのですが、2巻は本格的に復興が開始します。そして、震災の起こった惑星以外の国家も行動を開始し、SF的要素が一気に増えました。
『第六大陸』の次の作品で、異星の国が大地震によって壊滅的なダメージを受け、そこからの復興を描いています。全3巻。
ダメージの範囲は広く、人的にも政治的にも絶望的とも言えるほどの状況からどうやって復興を遂げるのか楽しみです。
震災による被害の描写は細かく、実際に体験したことのある人にはつらい記憶を呼び起こしてしまうかもしれません。また、主人公が政界に関わる立場であるためもあり、普段聞きなれない単語がかなり使われています。建築業界の話であった『第六大陸』よりも難しいと感じました。
震災の描写、聞きなれない多くの単語、政治に関する文章。これらに抵抗がないのであればお試しください。遠未来の異星を舞台としてはいますが、SF的な雰囲気はあまりありませんので、SFは苦手と言う方でも大丈夫ではないかと思います。震災と復興の色のほうが強く出ています。
小川 一水氏の初中篇集です。収録されているのは、次の4作品。括弧内は各作品のページ数です。
『第六大陸』と『時砂の王』の2作品も読みましたが、、氏の作品は非常に読みやすいと感じます。「さぁ読むぞ」と意気込む必要はまったくなく、いつの間にか世界に引き込まれ、前へ前へと引っ張られます。
今回も、気がつけば100ページ目が目前でした。読後感のさわやかさも含め、SF好きとしては幸せな時間を得られるのではないでしょうか。
ハヤカワ文庫JA。作者は『第六大陸』で第35回星雲賞日本長編部門を受賞している小川一水氏。帯によると、ベストSF・国内編を2003から2006まで連続上位入賞も果たしているようです。
内容はいわゆるタイムマシンもの。人類を救うために、2300年の過去へと主人公たちは向かいます。落ち着いた雰囲気が漂い、気がつくと半分まで読み終えていました。
ちなみに、挿絵はありません。文章だけではイメージが膨らまないという方は表紙でどうぞ。表紙イラストは撫荒武吉氏です。
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