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2006年3月22日 水曜日

ドメイン取得レポート(1) ドメインとは

Filed under: インターネット
時間:1時10分
投稿者:よしとも
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 ドメイン取得レポートを開始したいと思います。久しぶりのレポート物です。

 1回目の今回は、前知識としてドメインについての解説をしたいと思います。付け焼刃な知識なので、間違いがあれば遠慮なく指摘してください。

ドメインとは何か

 まず、ドメインの定義から入りましょう。

 すでに以前のエントリーで少し書きましたが、www.example.org がドメインです。頭に http:// や ftp:// がついたりしているのを見たことがあるかもしれませんが、それはアドレス(正式には URL 、厳密には URL の場合と URI の場合があります)であって、ドメインではありません。
 ドメインとは、ホストコンピューターに割り当てられた、インターネット上での固有名詞です。同じドメインを持つものは存在しません。そのため、人気のドメインは取り合いになったりします。

ドメインの存在意義

 さて、ドメインは何のためにあるのでしょうか。取り合いになるようなものならなくてもいいのにと思うかもしれません。しかし、それでもドメインは必要なものなのです。

 本来、ホストコンピューターに割り当てられているのはドメインではありません。IP アドレスという32ビットの数値が割り当てられています。コンピューターは2進数として扱うわけですが、人間にはわかりにくいので8ビットごとに10進数に変換してドットで区切って扱います。例えば 192.0.34.166 のようになります。
 2進数表現に比べたら遥かにわかりやすいのですが、40億通り以上の組み合わせが可能なので覚えようがありません。そこで、割り当てられた IP アドレスにドメインを対応させることで覚えやすくするのです。192.0.34.166 は覚えていられなくても、www.example.org なら可能でしょう。

ドメインの構造

 ドメインは階層行動になっています。www.example.co.jp を例に説明します。

 まず、ドメインは右が階層の上になります。この例では jp から始まり、その下が co 、その下が example、一番下が www です。通常は省略しますが、jp の上にルートドメインがあります。表記する場合はドットを使い、この例でルートを省略しない場合は www.example.co.jp. となります。
 それでは、各階層の説明をします。

ルートドメイン

 先ほども書きましたように、ルートドメインはドメイン階層のもっとも上になります。ツリー構造用語で言う「根(ルート)」に当たります。
 当然1つしかありませんしあって当たり前なので、省略するのが普通です。サーバー管理者でなければ出会うことも少ないでしょう。一般的には存在すら知られていないといえます。

国ドメイン

 第1ドメインとも言います。その名のとおり、国ごとに決められています。日本は jp です。基本的にドメインは国ドメインから始まる(記述準では最後)のですが、インターネット発祥の地であるアメリカ合衆国(以下、USA)では使わないのが一般的です。com ・ org ・ info ・ net などは、国ドメインではありません。一般ドメインと呼ばれ、国に関係なく取得が可能で、現在では USA のドメインという扱いはなくなっているようです。なお、USA の国ドメインは us です。United States ですね。
 日本で見かけるほかの国ドメインとしては、トンガ王国の to、ツバルの tv などがあります。to は転送サービスで、tv はテレビ局で一時期流行りました。

組織ドメイン

 第2ドメインです。組織によって決められています。例外として、com などの組織ドメインが第1階層の場合は推奨であって制限はありません。
 組織ドメインは、企業向けの com と co 、インターネットサービスプロバイダなどネットワーク業者向けの net と ne、研究機関や学校法人向けの ac、政府組織向けの gov と go などがあります。USA の軍組織のみが使える mil や、USA 政府のみの gov のような特殊なものもあります。USA は、ドメインに関しては特殊です。
 組織ドメインについて知っておくと、ある程度そのドメインを使っている組織の目的が類推できます。

 なお、最近始まった汎用JPドメインでは、組織ドメインがありません。次で説明する第3ドメインの次に国ドメインが来ます。

第3ドメイン

 ここから、希望者が決めることができる階層となります。私が取得したドメインでは、yoshitomo が該当します。長く使うことになると思いますので、よく考えて慎重に決めましょう。個性を出す重要な部分です。私の場合は、汎用性を優先して長年使っているハンドルネームを選択しました。
 特定のウェブサイトにだけ使うなら、その名前を使うのもいいでしょう。また、売り出したい商品やサービスの名前も良く使われます。

 使える文字は、半角英数とハイフン(-)です。アルファベットは大文字小文字を区別しません。小文字で申請しても、告知するときに大文字で目立たせることが可能です。
 ここ数年で広まりつつある国際化ドメインであれば、半角英数以外も使うことができます。汎用JPドメインとの組み合わせた物を見かけたことがあるかもしれません。日本語.jp(ブラウザの対応が必要です)が参考になるでしょう。

第4ドメイン

 第3ドメインの下に来ることから、サブドメインとも呼ばれます。多くの場合、対応するサーバーの種類にあわせてあります。ウェブサーバーなら www、FTP サーバーなら ftp、メールサーバーなら smtp や pop3 などといった具合です。このブログを設置してある XREA では、ホストコンピューターの名前が使われているようです。
 別のつけ方としては、商品名やサービス名を使う場合もあります。商品名.企業名.co.jp のような感じです。また、大企業ではグループ名でドメインを取得し、各企業ごとにサブドメインを決めるということもあるでしょう。組織構造をそのままドメインの構造に適用したパターンです。

第5ドメイン

 サブドメインの下にもう1つサブドメインを含むことがあります。XREA もこのパターンで、ユーザー ID が使われています。

次回予告

 大雑把ではありますが、ドメインについて説明しました。私は”ドメインを読む”と勝手に呼んでいるのですが、「あのドメインはこういう意味だな」とわかるようになっていただければ幸いです。

 次回は、ドメイン取得の一般的なパターンと、ドメインでのアクセスについて説明したいと思います。

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