新年明けましておめでとうございます。このブログも、ついに今年で10年を迎えることに。更新が頻繁に止まるようなのんびりしたブログですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
さて、2013年の1記事目は、マウスコンピューターの7インチ Android タブレット「LuvPad AD701」の本体レポートです。梱包品などについては、昨年の開封レポートをご覧ください。
スペック
ある程度のスペックについては公式情報が出ていますので、もう少し突っ込んだところに限定して書いてみようと思います。
液晶
7インチのTFT液晶です。解像度は800×480(約133ppi)。目視でドットが見える程度ですので、お世辞にも高解像度とは言えません。たまにバックライトがちらついて見えることがあります。あまり良いものではなさそうです。
下記写真はAndroidアプリ「BOOK☆WALKER」のアイコンをアップで撮影したもの。(リンク先は1,392×1,748 1,297KB)
液晶と言うよりも、刺繍のように見えます。下の目盛りは0.5mm 刻み。
液晶のアップ LuvPad AD701
下記はiPhone4版アプリのアップ。流石は326ppiです。(リンク先は1,546×1,816 796KB)
液晶のアップ iPhone4
タッチパネル
iPhone で使われている静電気誘導ではなく、圧力に反応する感圧式と思われます。布越しやプラスチックなどでも反応しました。
ストレージ
内臓ストレージが8GBとなっていますが、正確には0.96GBと5.97GBの2つに分かれています。1GB強が行方不明です。初期の空き容量は忘れてしまいました。
プリインストールされているファイルマネージャーで見ると、/mnt/sdcard
にマウントされたストレージがあるようです。SDカードを模したと思われるアイコンの場合は /mnt/extsd
で別のパスですので、内臓ストレージとしてSDカードを使っているのかもしれません。
OS
公式情報は4.0ですが、システム情報によると4.03です。
カーネルバージョン:3.0.8+ zhang@android #114
ビルド番号:crance_hractp-eng 4.0.3 IML74K 20120809 test-key
ビルド番号の「eng」から、開発版として動作するものであることがわかります。これはRoot化されており、デバッグのための機能も含んでいることを意味します。
その他
基準方向
横長になる状態が標準の向きのようです。裏側のシールもそのようになっています。後述する発熱のこともあって縦長になる向きで固定して使いたかったので、「画面回転制御」というアプリを使用しています。
発熱
スイッチやコネクタのある付近が発熱します。横長になるように持つと右手が常に触れていることになり、暑い時期はかなり気になりました。縦長になるように持つことでこの問題は解決しました。
マーケット
初期状態では Tapnow しかホームにショートカットがありませんが、Google Play ストアもインストールされています。
まとめ
安い・Playストア対応・国内サポート付きということで、初めてのAndroidタブレットとして比較的薦められます。
初めからRoot化状態なので、いろいろいじってみたいと言う方にもいいですね。裏を返せば、侵入されると何でも出来てしまうということですので、セキュリティには十分な注意が必要です。野良 Wi-Fi には繋げないようにしましょう。
小説しか読まないのであれば、文字が綺麗でないことを除けば読書用端末としても一応使えます。長手方向のサイズは、一般的な文庫本よりも4mm ほど大きくなります。本体の容量はあまりありませんが、最大32GBまでのマイクロSDカードが使えますのである程度までは大丈夫でしょう。手持ちのSDカードリーダー(GREEN HOUSE の GH-CRSDHC)をUSBコネクタに指して認識することも確認できています。
コミックや図の多い書籍を読むことが多い場合は、解像度の点で厳しいと思われます。小さな文字がつぶれてしまうので、読み取るために拡大しなくてはなりません。絵の良さも活かしきれないでしょう。mini HDMI コネクタからモニタに繋げれば1920×1080での出力が可能ですが、ポータブル性は失われてしまいます。このあたりは慣れと好みの問題ですね。