Google は Firefox を推奨しています。内部事情はわかりませんが、少なくとも外部からはそう見えます。Google パックという、複数のアプリケーションをセットにした製品にも、Google ツールバーセット済みの Firefox が含まれています。Firefox 愛用者にとって、比較的親しみを感じる企業といえるでしょう。
そんな Google のサービスの1つに、Google AdSense があります。いわゆるアフィリエイトサービスで、ページにあった広告が自動的に表示されるものです。
このサイトでも使用していますが、さきほどその中に Internet Explorer 7(以降、IE7と表記します)の広告がありました。マイクロソフトの広告かと思いきや、その広告の文章は Google が IE7 へのアップグレードを推奨するというもの。リンク先のページのアドレスのドメインも www.google.com と、Google のものになっていました。
Google にとってマイクロソフトはライバル関係にあるわけで、塩を送りまくっているように見えます。とりあえずダウンロードページを見てみることに。クリックだと規約違反になるので、アドレスをコピーペーストしました。
ダウンロードページは英語ページでした。広告では単に IE7 にしましょうということしか書かれていませんでしたが、そのページには「Google に最適化された IE7 にアップグレードしましょう」と書かれていました。最適化の内容は、ホームページ(スタートページのほうです)が Google になっていること、Google ツールバーがインストール済みであること、IE7 の検索窓から Google の検索ができるようになってることの3点だそうです。
IE7 を普及させることが目的ではなく、利用者の多い IE を使って Google をもっと認知してもらうのが目的だったようです。これは、Firefox の場合にも同じことが言えそうです。
Google の戦略は、無料サービスを広告のように使って知名度を高め、そこから有料サービスの導入につなげるというもののように思えます。以前は無料サービスばかりでやっていけるのかと思っていましたが、今はしっかりと稼いでいるようです。多数の無料サービスで消費者は喜び、そこから有料サービスを始める人によって経営者も喜ぶ。ブログなどを見た限りでは、一般従業員も楽しんでいるようです。今のところよい形になっているようですね。
最近企業視点が多いですが意図はないです・・・。