ツール
インターネットブラウザを初めとするネットワークツールには、ユーザーエージェント情報(以降、UA 情報と表記します)というものを提供しているものが多くあります。それによって、ある程度どのようなツールを使っているかを知ることができます。
全体
数が多いので、上位15件に絞ってあります。
最も多いのは、『– WordPress/2.1-alpha3』という UA 情報を持つものです。WordPress はオープンソースのブログツールで、このブログサイトも WordPress によるものです。バージョン 2.1 はすでに正式版が公開されていますが、それの開発中のバージョンと思われます。トラックバックスパム用に改造したものが出回っているのかもしれません。
2番目と4番目は Firefox。それぞれ、英語版とロシア語版です。5番目は Opera 9 の英語版ですね。
3番目にある『TrackBack/1.6』ですが、MovableType のトラックバック技術仕様書にあるサンプルコードから来ているのではないかという情報があります。
7番目の『libghttp/1.0』ですが、libgHTTP というオープンソースの HTTP クライアントライブラリがこの UA 情報を使うようです。2007年4月14日の時点での最新バージョンは1.0.9です。
また、『TrackBack/1.02』の後継ではないかという情報もあります。
そのほかは、バージョン4~7の IE for Windows です。
なお、6番目の『User-Agent: Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)』は HTTP ヘッダがおかしいのかもしれません。コメントスパム行為の UA 情報ですが、Firefox であると偽っている専用ツールの可能性もあります。
ブログサイト GIGAZINE で Google に拒否されるほど使われていると書かれている『libwww-perl』を名乗るものは、うちにはまったく来ていないようです。GIGAZINE の記事が2007年4月10日なので、すでに廃れているということはないと思うのですが・・・。
トラックバックスパム
トラックバックに限定すると、一気に種類が減ります。後述のコメントに限定した場合では、『– WordPress/2.1-alpha3』・『TrackBack/1.6』・『libghttp/1.0』の3つは表示されなくなります。トラックバック専用のツールと考えてよさそうです。
コメントスパム
UA 情報を信じるのであれば、すべてウェブブラウザです。 こちらも15件までに限定しています。
Opera が2番目に多いのはちょっと意外でした。組織的ではなく個人によるスパムだったのでしょうか。詳細な情報を表示する機能を実装したいですね。
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