すでに多くの方が知ったと思いますが、パソコンの動作が極端に遅くなるという現象が多数発生しました。この原因となったのは、セキュリティソフトのウィルスバスター。トレンドマイクロという企業の製品で、個人向けと企業向けのどちらもあります。あまりにも影響が大きかったためか、一般向けの新聞にも記事が掲載されました。おそらく、ニュース番組でも取り扱っているでしょう。
現在、トレンドマイクロによるサポート情報が公開されています。復旧のための情報は、こちらを参照してください。
業務パソコンにセキュリティソフトを入れておくことは常識化していますが、特定の製品だけを使うと、今回のようなときに身動きが取れなくなりますね。ある程度の単位でグループ分けをし、それぞれ違う製品にするという対策も必要なのかもしれません。 パソコンが100台あったとして、25台をトレンドマイクロ、25台をシマンテック、25台をマカフィー、25台をイーフロンティアと分けてあれば、被害にあったのは25台で済んだことでしょう。
また、自動アップデートのタイミングをずらすことも重要です。同時アクセスによる回線占有を避ける意味もありますが、問題のあるアップデートを同時に適応してしまうことが避けられます。今回の事件では、原因となったアップデートが公開されていたのはわずか90分間なのです。
今回の事件をきっかけに、企業における新たな対策が検討されることでしょう。
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