松下電器産業株式会社は、2008年10月1日に社名を変更すると臨時取締役会において決議したことを発表しました。
- 松下電器産業株式会社が「パナソニック株式会社」に社名を変更(松下電器産業株式会社)
2008年6月下旬に開催予定の定時株主総会で承認されれば、パナソニック株式会社へ変更となるとのこと。また、2009年度中にはナショナルのブランド名もパナソニックに変更し、グループ名や子会社も含め、パナソニックブランドに統一する予定だそうです。
大型家電店の普及で少なくなってしまいましたが、以前は「近所の電気屋さん」の多くは看板に大きく National とロゴが入っていたものです。いわゆるナショナルショップというやつです。子会社の名称が変わるくらいですから、これらもパナソニックショップになるのでしょう。おそらくは、ナショナル・パナソニックフェアもパナソニックフェアに。
また、ナショナル劇場という名称や、おなじみのあの歌(明るいナショナル)もなくなってしまうのでしょう。50年以上続いているのだそうです。
ここまで書いてきて、社名よりもはるかにブランド名のほうが触れる機会が多いことに気がつきました。電気店に行っても Panasonic か National。松下と表記されているのは見たことがありません。ブランドの力とはすごいものです。
白物家電を扱うために日本国内では National のほうが知名度が高いような気がします。これに対し、海外では、National が商標として取得できなかったために制定された Panasonic が断然強い。国際競争力を高めるという目標のためには、社名変更は必要なことなのでしょう。日本生まれの企業として、ぜひともがんばってほしいものです。