角川スニーカー文庫の『オイレンシュピーゲル』と、富士見ファンタジア文庫の『スプライトシュピーゲル』。この2つの最終シリーズとなります。イラストは、シリーズ開始時のデザイナーであった島田フミカネ氏。表紙や奥付にはありませんが、1ページ目と目次ページに「第一部 怒りの日」とあります。
現在まだ前半ですが、抽象的な表現が多くとっつきにくい印象です。独特の文体とこの前の状況についての記憶があいまいになっているのもあり、スムーズには読めていません。シリーズを通しての読み直しが必要かもしれません。
ちなみに、本屋大賞を受賞した『天地明察』について、あとがきに「初めての時代小説」と書かれています。先日の某番組では筆者の 冲方氏を「時代小説家」と紹介していましたが、私はSF作家だと思ってます。本屋大賞と言う大きな賞を受賞したとはいえ、1作品だけで主な作品のジャンルが変わってしまうものなのかなと。
なお、時代小説を否定するつもりは毛頭ありません。新書や文庫であったら手を出していると思います。約500ページのハードカバーと言う存在に躊躇しています。