『魔法戦士リウイ』全シリーズを通しての最終巻です。購入時の記事でも書きましたが、ソード・ワールド・ノベルの1つとして発行された『剣の国の魔法戦士』(リンク先は『魔法戦士リウイ』としてのもの)が発行されてから20年目。単なる歓楽街の有名人でしかなかった主人公も、フォーセリア世界を救うための戦いに挑む存在となりました。
記事を書くまもなく読み終わるほど薄かった『煙火の島の魔法戦士』と違い、477ページと増量されました。内容のほうは意外な展開だったり端折られ感があったりでうれしいやら残念やらですが、それでも完結されたということには感じるところがあります。筆者の水野氏に筆が遅いと言う印象を持っていることも含めて。
同時に、日本のファンタジー小説の代表とも言えるフォーセリア世界を舞台とした2つのシリーズ(もう1つは『ロードス島戦記』)が完結となったことは、大げさな言い方かもしれませんが、1つの区切りが付いたように思えます。ソード・ワールドは2.0になり、フォーセリア世界ではなくなってしまいましたので。