震災からの復興を描くシリーズの最終巻です。
政府と陸軍が暗躍し、地震の原因が判明。列強各国も本格的に動き出し、SF色を強めつつも、あくまでもメインは復興。かつて師と仰いだ人物の言葉の意味を理解した主人公は、新たな復興のための方針を定め行動に移します。
震災からの復興を描くシリーズの最終巻です。
政府と陸軍が暗躍し、地震の原因が判明。列強各国も本格的に動き出し、SF色を強めつつも、あくまでもメインは復興。かつて師と仰いだ人物の言葉の意味を理解した主人公は、新たな復興のための方針を定め行動に移します。
あっという間に2巻です。寝不足になるほどまでめり込んだのは久しぶりです。
1巻は震災の描写が多かったのですが、2巻は本格的に復興が開始します。そして、震災の起こった惑星以外の国家も行動を開始し、SF的要素が一気に増えました。
『第六大陸』の次の作品で、異星の国が大地震によって壊滅的なダメージを受け、そこからの復興を描いています。全3巻。
ダメージの範囲は広く、人的にも政治的にも絶望的とも言えるほどの状況からどうやって復興を遂げるのか楽しみです。
震災による被害の描写は細かく、実際に体験したことのある人にはつらい記憶を呼び起こしてしまうかもしれません。また、主人公が政界に関わる立場であるためもあり、普段聞きなれない単語がかなり使われています。建築業界の話であった『第六大陸』よりも難しいと感じました。
震災の描写、聞きなれない多くの単語、政治に関する文章。これらに抵抗がないのであればお試しください。遠未来の異星を舞台としてはいますが、SF的な雰囲気はあまりありませんので、SFは苦手と言う方でも大丈夫ではないかと思います。震災と復興の色のほうが強く出ています。
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