江戸時代前期の囲碁棋士渋川春海(しぶかわはるみ)を主人公とした時代小説です。第7回本屋対象受賞作品で、今年映画化されました。今回購入したのは文庫版の、BOOK☆WALKERによる電子書籍版。
囲碁棋士が主人公ですが、メインとなるストーリーは日本独自の暦を新たに作り上げること。現時点まで読み終えたところ(上巻のおよそ2/3)まででは、囲碁に関する記述はそんなにありません。当時流行っていたという算術(今で言う数学)に関することのほうが多いです。
このような内容ですので、どちらかと言うと時代小説というよりもドキュメンタリーのような捕らえ方で読み勧めています。時代小説が苦手であったり、まだ読んだことのない方にはお勧めだと思います。私自身、普段時代小説を読むことがありません。
なお、この作品は筆者の冲方氏が始めて書いた時代小説です。その点では、一般的な時代小説のイメージとは違うのかもしれません。正直面白いです。初めて購入した電子書籍を iPhone4 の小さな画面で読んでいるわけですが、そんなことは関係なく引き込まれています。お勧めです。