ミラーサイトにも行き渡ってきたということで、1.5 日本語版をインストールしてみました。失敗してもそんなに困らないということで、あえて上書きインストールです。なお、インストール環境は Windows XP home 日本語版 SP2 です。
インストール
インストール作業自体は難しくはありません。5MB弱のインストールプログラムをダウンロードしダブルクリック。標準インストールなら数ステップのウィザードに従って進めるだけです。パソコン初心者でも、そんなに悩むことはないでしょう。
なお、インストール先フォルダの初期設定は、旧バージョンに上書きするようになっていました。基本的には大丈夫みたいですね。
旧バージョンからの引継ぎ
上書きインストールしたわけですが、すべてがうまく引き継がれたわけではありませんでした。残念ながら、一部消えてしまったところがあります。
引き継げてなかったのは検索プラグインです。ウィキペディアなどいくつか追加していたのですが、すべて消えてしまいました。インストールしたものをリストアップしておくとか、バックアップしておくといった対策が必要でしょう。
なお、初期状態でインストールされていたのは、Yahoo! JAPAN、 Google、楽天市場、 goo ウェブ、 Yahoo!ショッピング、 Yahoo!オークション、 Amazon.co.jp、 Creative Commons(表示されるのと同じ順番)の8つです。英語版とは違う構成で、1.5 で追加されたという Answers.com は含まれていません。
一番気になるであろうプロファイルやブックマークはしっかり引き継がれていました。パスワードや Cookie も大丈夫なようです。ブックマークは順番もそのままです。個人用ツールバー(「はじめよう」とか「最新ニュース」が表示されているところ)もそのままですし、ツールバーのカスタマイズも同じ位置を保っています。
プラグインは、少なくとも私の環境でインストールされているものは大丈夫です。互換性チェックはパスしましたし、実際に使った感じでも問題はなさそうです。旧バージョンでインストールしてあったプラグインは、前回のエントリーに張ったスクリーンショットをご覧ください。
使用感
全体的に軽くなった感じがします。起動も早いようですし、ローディングや表示も軽いです。
長年パソコンを使っていると、”バージョンアップ = 重くなる” という図式が浮かんでしまって心配だったのですが、無事杞憂で終わったようです。むしろ快適になりました。これなら、ぎりぎりのスペックのパソコンで使っている人にもお勧めできます。
細かい変更点
アップデート情報にはない細かい部分も変更があります。
メニューのデザイン
旧バージョンのメニューは少し立体感のあるものでしたが、1.5 では厚みのないフラットなものになっています。95 以前の Windows をご存知の方は、それをイメージすると近いと思います。縁取りは立体感を出すものではなく、グレー1色です。
また、カーソルを重ねても出っ張らず、フラットのままで色が変わります。その色は、一般的なアプリケーションでカーソルが重なったメニュー内項目と同じ色です。メニュー内項目が表示されているときもこの状態はそのままです。
アップデートのチェック
本体やプラグインのアップデートをチェックする機能が少し変わっています。旧バージョンではプラグインだけのとき(プラグイン一覧ウィンドウでからのチェック)でも専用のダイアログが出ましたが、1.5 ではウィンドウ中で1つずつチェックしていく様子がわかるような形になりました。また、ウィンドウ下部のボタンも少し変更されています。
また、ダイアログでの表示も、プログレスバーが変更されています。旧バージョンでは左からだんだん伸びていって右端まで行ったら終わりというタイプでしたが、1.5 のものは一定の長さのバーが左から右へ流れていき、右端まで行ったら再び左から出てくるタイプになっています。
まとめ
検索プラグインがリセットされるといった問題もあるためパーフェクトではありませんが、ほぼ満足のいくリリースではないでしょうか。CSS や SVG のサポート強化部分はまだ確認できていませんが、普段見ているサイトでも問題はなさそうです。
わずか数時間使用しただけですが、日常的に使ってもいいかなといった感じですね。問題があってアップデートがあったときも更新は楽になるようですし。
なお、SVG についてはそのうちチェックしてみる予定でいます。