春です。出会いと別れの季節、変化の季節などと言われます。寒さも和らぎ、暖かくなって非常に過ごしやすいと言われる時期です。ある特定の人を除けば・・・。
私はその特定の人である花粉患者です。初めて症状が出たのは20年ほど前。それ以来、ずっと春はつらい季節となりました。
以下は、すべて私の個人的意見に基づきます。内容についての正確性は保証しかねますので、医療情報を求める方は専門家にご相談ください。
症状
人によって違いはありますが、花粉症の症状としては次のようなものがあります。
- 立て続けのくしゃみ
- 慢性的な鼻づまり
- 水のように粘性の低い鼻水
- 目のかゆみ
- 涙
- 副次的に集中力の低下や睡眠不足
このような症状が、スギ花粉の場合は早ければ2月後半から4月まで、ヒノキ花粉の場合は4月から5月まで続きます。スギ花粉に反応する人の多くはヒノキ花粉にも反応するため、2月から5月までの3ヶ月ほど続くことになります。
症状を抑えるための市販薬もありますが、古い世代の抗ヒスタミン系薬は強い眠気や鼻と口の乾燥という副作用があり、これもまたつらいものです。(新しい世代のものは副作用が少ないものの、第一類であったり値段が高い)
日常
症状が出る期間、可能な限り花粉との接触を避けることが重視されます。帰宅する際には玄関前で服を叩き、洗濯物を取り込む際も同様に。
窓を開けるなどもってのほか。換気は毒物を取り込むに等しい行為です。ここ数年は春であっても気温が25度を超えることが多くなり、締め切った部屋であれば28度ほどになることも。窓を開けて涼しい外気を取り入れたくなるのですが、薄着や扇風機などで対処することになります。
症状が無くて花粉症患者と同居している方、どうかご協力を。
社会的扱い
花粉症は微熱程度の風邪と同じ扱いをされているのが現状です。期間が長いこともあり、残念ながら休みをもらう理由として認められることはありません。
重症の場合は集中力が落ち、ミスが発生しやすくなります。非常に危険な機械操作や運転などを行う職種では、休める正当な理由として認められると良いですね。根治療法、せめて副作用の少ない対処療法が早く開発されることを強く希望する日々です。
終わりに
スギ・ヒノキ花粉の時期はまだ1ヶ月ほど続きます。この記事をお読みの患者の方、がんばって何とか乗り切りましょう。ブタクサ・イネ科など、ほかの植物の花粉に反応が出る方はこれからですね。市販薬で乗り切ろうという方は、少し早めに飲み始めると効果的です。
患者ではない方、無理のない範囲でかまいませんので、出来るだけご協力ください。今は平気かもしれませんが、将来患者となる可能性もあるのです。そのときご自身が楽になるためと思って、花粉症患者に優しい雰囲気作りをしていただけたら幸いです。