iPhone 用 Twitter クライアントとして TwitBird をかなり前から愛用していますが、私のように長く使っている人は今年の9月1日(米国時間の2010年8月31日)を境に TL が取得できなかったりつぶやけなくなってるかもしれません。
9月1日は Twitter で大きな変化があった日です。その変化とは、API におけるユーザーの認証方式から BASIC認証が外されたことです。
BASIC認証とは、IDとパスワードの組み合わせが一致するかで判断する古典的な方法です。仕組みが単純であるため実装も容易なのですが、ネットワークをパスワードが暗号化されずに流れてしまうなどセキュリティ面では不安のある方法です。そのため、Twitter では2010年6月30日にBASIC認証への対応を終了し、それ以降はOAuth(オース)という方式に統一すると2010年4月30日に発表しています。
- ベーシック認証について(Twitterブログ)
実際には、ワールドカップによるシステムへの負荷上昇を理由に2010年8月16日まで延長されています。8月16日から8月31日までの間でAPIの呼び出し回数を毎日段階的に減らして行き、最終的にはすべての呼び出しに対してHTTP 403エラー(アクセス禁止を意味します)を返すようになりました。
そして、実際に現在はBASIC認証でのAPI呼び出しはできなくなっています。BASIC認証を使うように設定してあったり、使えないクライアントではAPIを利用することができません。
- TwitterアプリケーションとOAuth(Twitterブログ)
さて、ここまでは前置き。本題はTwitBird について。
私が使用していた TwitBird は、「TwitBird」という名称です。この名前でアップルストアで公開されていたものは古いもので、BASIC認証にしか対応していません。新しいバージョンは Twitter free for Twitter という名前になっていて、アップデート可能なアプリケーションの一覧には出てきません。不満がなかったゆえに、別名で新しいバージョンがあることに気がつきませんでした。
新しいバージョンではOAuthのみに対応しています。約1週間試しで新しいバージョンを使用してみましたが、基本的な使い勝手はほとんど同じで問題なく使用できています。
ちなみに、以前のバージョンは公開 TL の参照とそこからの検索は問題なく出来ていました。APIの仕様書によると、公開 TL の取得には認証は必要ないようなのでそのためでしょう。
と言うわけで、TwitBird を愛用していて困っている場合は Twitter free for Twitter もしくはその有料版への移行をどうぞ。