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2011年9月17日 土曜日

WordPress の Transients API

Filed under: WordPress,ハック,プログラミング
タグ:, , ,
時間:18時29分
投稿者:よしとも
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ウェブアプリケーションでは、一定期間状態を保持したいことが多くあります。それを実現するためにさまざまな方法が提案され、利用されてきました。古くはブラウザに保持させる Cookie、サーバーに保存させるセッション。最近では HTML5 の Web Storage があります。

WordPress には、この一定期間保持するという目的にぴったりのAPI(Application Programming Interface)があります。Transients API と呼ばれるもので、指定した秒数が経過するまでデーターベース上に保持してくれるというものです。保存・取り出し・削除の3つの関数で構成されているシンプルなものです。WordPress 2.8.0 から使えるようになったもので、現在ではコアファイルのさまざまなところで使われています。

使い方については他のサイトを見ていただくとして、この記事ではhackネタを書いてみたいと思います。

まずは、ちょっと長いですが関数の定義部分から。引用元は WordPress 3.2.1 の wp-includes/function.php です。

  1. /**
  2.  * Delete a transient
  3.  *
  4.  * @since 2.8.0
  5.  * @package WordPress
  6.  * @subpackage Transient
  7.  *
  8.  * @uses do_action() Calls 'delete_transient_$transient' hook before transient is deleted.
  9.  * @uses do_action() Calls 'deleted_transient' hook on success.
  10.  *
  11.  * @param string $transient Transient name. Expected to not be SQL-escaped.
  12.  * @return bool true if successful, false otherwise
  13.  */
  14. function delete_transient( $transient ) {
  15.     global $_wp_using_ext_object_cache;
  16.  
  17.     do_action( 'delete_transient_' . $transient, $transient );
  18.  
  19.     if ( $_wp_using_ext_object_cache ) {
  20.         $result = wp_cache_delete( $transient, 'transient' );
  21.     } else {
  22.         $option_timeout = '_transient_timeout_' . $transient;
  23.         $option = '_transient_' . $transient;
  24.         $result = delete_option( $option );
  25.         if ( $result )
  26.             delete_option( $option_timeout );
  27.     }
  28.  
  29.     if ( $result )
  30.         do_action( 'deleted_transient', $transient );
  31.     return $result;
  32. }
  1. /**
  2.  * Get the value of a transient
  3.  *
  4.  * If the transient does not exist or does not have a value, then the return value
  5.  * will be false.
  6.  *
  7.  * @uses apply_filters() Calls 'pre_transient_$transient' hook before checking the transient.
  8.  *  Any value other than false will "short-circuit" the retrieval of the transient
  9.  *  and return the returned value.
  10.  * @uses apply_filters() Calls 'transient_$option' hook, after checking the transient, with
  11.  *  the transient value.
  12.  *
  13.  * @since 2.8.0
  14.  * @package WordPress
  15.  * @subpackage Transient
  16.  *
  17.  * @param string $transient Transient name. Expected to not be SQL-escaped
  18.  * @return mixed Value of transient
  19.  */
  20. function get_transient( $transient ) {
  21.     global $_wp_using_ext_object_cache;
  22.  
  23.     $pre = apply_filters( 'pre_transient_' . $transient, false );
  24.     if ( false !== $pre )
  25.         return $pre;
  26.  
  27.     if ( $_wp_using_ext_object_cache ) {
  28.         $value = wp_cache_get( $transient, 'transient' );
  29.     } else {
  30.         $transient_option = '_transient_' . $transient;
  31.         if ( ! defined( 'WP_INSTALLING' ) ) {
  32.             // If option is not in alloptions, it is not autoloaded and thus has a timeout
  33.             $alloptions = wp_load_alloptions();
  34.             if ( !isset( $alloptions[$transient_option] ) ) {
  35.                 $transient_timeout = '_transient_timeout_' . $transient;
  36.                 if ( get_option( $transient_timeout ) < time() ) {
  37.                     delete_option( $transient_option  );
  38.                     delete_option( $transient_timeout );
  39.                     return false;
  40.                 }
  41.             }
  42.         }
  43.  
  44.         $value = get_option( $transient_option );
  45.     }
  46.  
  47.     return apply_filters( 'transient_' . $transient, $value );
  48. }
  1. /**
  2.  * Set/update the value of a transient
  3.  *
  4.  * You do not need to serialize values. If the value needs to be serialized, then
  5.  * it will be serialized before it is set.
  6.  *
  7.  * @since 2.8.0
  8.  * @package WordPress
  9.  * @subpackage Transient
  10.  *
  11.  * @uses apply_filters() Calls 'pre_set_transient_$transient' hook to allow overwriting the
  12.  *  transient value to be stored.
  13.  * @uses do_action() Calls 'set_transient_$transient' and 'setted_transient' hooks on success.
  14.  *
  15.  * @param string $transient Transient name. Expected to not be SQL-escaped.
  16.  * @param mixed $value Transient value. Expected to not be SQL-escaped.
  17.  * @param int $expiration Time until expiration in seconds, default 0
  18.  * @return bool False if value was not set and true if value was set.
  19.  */
  20. function set_transient( $transient, $value, $expiration = 0 ) {
  21.     global $_wp_using_ext_object_cache;
  22.  
  23.     $value = apply_filters( 'pre_set_transient_' . $transient, $value );
  24.  
  25.     if ( $_wp_using_ext_object_cache ) {
  26.         $result = wp_cache_set( $transient, $value, 'transient', $expiration );
  27.     } else {
  28.         $transient_timeout = '_transient_timeout_' . $transient;
  29.         $transient = '_transient_' . $transient;
  30.         if ( false === get_option( $transient ) ) {
  31.             $autoload = 'yes';
  32.             if ( $expiration ) {
  33.                 $autoload = 'no';
  34.                 add_option( $transient_timeout, time() + $expiration, '', 'no' );
  35.             }
  36.             $result = add_option( $transient, $value, '', $autoload );
  37.         } else {
  38.             if ( $expiration )
  39.                 update_option( $transient_timeout, time() + $expiration );
  40.             $result = update_option( $transient, $value );
  41.         }
  42.     }
  43.     if ( $result ) {
  44.         do_action( 'set_transient_' . $transient );
  45.         do_action( 'setted_transient', $transient );
  46.     }
  47.     return $result;
  48. }

基本的には、2つの項目をセットにしてオプションとして保存しています。項目はデータ自体となる _transient_識別子文字列 と、保持期限となる _transient_timeout_識別子文字列

識別子文字列と値に対してのサニタイズやシリアライズ処理は関数が面倒を見てくれますが、識別子文字列が長い場合は注意が必要です。テーブルのカラムから来る制限で45文字を超えることが出来ないのですが、サニタイズによってこの長さを超えてしまう可能性があります。半角英数を使うのが無難でしょう。

取り出すときには有効期限ないかどうかを確認し(756行目)、期限を過ぎている場合には削除もしてくれます(757・758行目)。Codex を見る限りでは何もしなくても期限が過ぎれば削除してくれるようですが、相当する処理は見つけられませんでした。

オブジェクトキャッシュが有効になっている場合には、データーベースの変わりにそちらを使うので更なる高速化が期待できます。

拙作プラグインの AmazonLink でも試験的に導入してみました。自前で行っていた処理がほとんどいらなくなったおかげで、プログラムがかなり簡略化できています。今のところ問題も起きていないので、このまま次のリリースに入れる予定です。2.8.0以上という条件はありますが、これはお勧めです。

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2011年5月21日 土曜日

MODXを使ってみました

Filed under: インターネット,ソフトウェア
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時間:18時54分
投稿者:よしとも
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WordPressで構築したサイトを、CMSのMODXを使って再構築をしてみました。WordPress使用者の視点から導入の解説を簡単にしてみたいと思います。

WordPressとCMS

もともとブログを目的として作られたWordPressですが、最近はCMS的な使い方をされることも多くなりました。導入事例として紹介されている中には、かなり知名度の高い大手企業も複数含まれます。いくつか例を挙げてみます。

私も、MMORPGで参加しているギルドサイトの構築で試しにWordPressを使用してみたことがあります。ページ数が少なくてコンテンツが増える予定もなかったので、固定ページだけで構成してしまう方法を採用しました。テーマのどのファイルを使用するか指定できますし、アドレスも意味のある単語が使用できます。

サイトは完成し、これといって問題もないまましばらく運用していました。問題はなかったのですが、なんとなくCMSを使ってみたくなり、思い切って再構築を行うことにしました。

CMSの絞込み

私も改めて調べてから気がついたのですが、世の中には非常にたくさんのCMSが存在します。一般的に公開されている中ではWikiとXOOPSしか知りませんでしたが、ウィキペディアのコンテンツマネージメントシステムの項で汎用CMSとして掲載されているだけでも100近く。すべて見るのは不可能なので、ウィキペディアに項目があるものは取りあえず見るところから始めました。その中でPHPで構築されていて、尚且つ日本語で情報が得られるものを絞り込み。

この段階で数個まで絞り込むことが出来たので、それぞれ詳しい情報を収集。最終的にはDOMXを選びました。管理画面でサイトの構成が見やすいことと、バージョンが古いながらも書籍が1冊出ており日本語の公式サイトがある点が決め手になりました。

MODXによるサイト構築

まず、MODXで再構築したサイトはこちら。デザインは公式配布されている素材を使って知人にお願いしたものです。再構築前と変更はほとんどありません。

インストール

WordPressで構築したものを再現するため、ローカルサーバーに場所を確保してMODXをインストールしました。MODXには一般向けのEvolutionと大規模向けのRevolutionの2つがあり、今回使用したのはEvolutionです。

インストールは簡単です。WordPressに比べるとステップは多いですが、出来るだけ自動化しようとしたためでしょう。パーミッションの設定などはやや煩雑に感じました。詳しくは、公式サイトにあるインストールの説明をご覧ください。

コンテンツの入力

管理画面上でコンテンツを増やしていけます。コンテンツには、存在しないページにアクセスがあったときに表示するもの(「Page Not Found」です)も含めます。

階層構造にすることも出来ますが、今回はすべてフラットです。トップページは別の場所で指定するだけなので、特別扱いせずに同じ階層に作ります。

WordPressのページスラッグのようなフレンドリーURLを使用することを前提にしているので、トップページの名前はindexとして index.html でアクセスできるようにしました。

中身が出来たら、取りあえずサイトを見て確認です。デザインは後から設定するので、この時点ではデフォルトのままです。

テンプレートの作成

WordPressではサイトデザインがテーマとしてまとまっていますが、MODXの場合はテンプレートファイルに相当するものはデータベース上に登録されるだけでファイルではありません。MovableTypeと同じですね。

まずは、WordPressで構築したサイトのトップページではないページのソースを持ってきてテキストエディタに貼り付けます。そのままテンプレートにしてしまうことも出来ますが、それではCMSである意味がありませんのできちんと作ります。

コンテンツとなる部分をテンプレート変数 [*content*] に置き換えます。WordPressでは、the_content() を呼ぶのに相当します。同じように、コンテンツで登録したデータを利用したいところもテンプレート変数に置き換えます。

トップページは少し構成が異なるのでそのままでは問題があります。方法としては2つあって、1つは専用にテンプレートを作る方法。違いが多い場合はこの方法がわかりやすいです。

もう1つは、1つのテンプレートの中で分岐処理をする方法。違いがわずかな場合は変更作業などが楽になるのでお勧めです。今回は違いが次の2つだけなのでこの方法を採用しました。

  • HTMLページタイトルにコンテンツのタイトルを含めるかどうか。
  • コンテンツ内にコンテンツタイトルを表示するかどうか。

MODXのテンプレートはPHPのコードを直接書けないどころか、Smartyのような分岐処理も出来ません。自由度は下がりますが、メンテナンス性を高めるためだそうです。どうしても必要な場合は、スニペットという拡張機能としてのPHPプログラムに記述し、その結果を使いたい場所には [[スニペット名]] と記述します。

HTMLページタイトルの場合は、次のようなスニペットを使用しました。トップページ以外ではコンテンツのタイトルも含めると言うものです。

  1. <?php
  2. if( $modx->documentIdentifier == $modx->config['site_start'] )
  3. {
  4.     return '[(site_name)]';
  5. }
  6. else
  7. {
  8.     return '[*pagetitle*]  | [(site_name)]';
  9. }
  10. ?>

また、コンテンツ内にコンテンツタイトルを含めるかどうかについては、Not Found のページでも対象にしたかったため別の方法を使用しています。表示の有無を選べるテンプレート変数を登録し、それを取得して分岐するようなスニペットを登録します。前半でテンプレート変数 DisplayH2Tag の値を取得し、後半で [*content*] を含む出力をしています。[*content*] を含むようにしたのは、単にテンプレートの見通しが悪く感じたためです。

  1. <?php
  2. $tmplvar_info = $modx->getTemplateVar('DisplayH2Tag');
  3. if ($tmplvar_info !== FALSE)
  4. {
  5.     $display_h2_tag = (bool) $tmplvar_info['value'];
  6. }
  7.  
  8. print '<div id="content">';
  9. if ( true == $display_h2_tag )
  10. {
  11.     print '<h2>[*pagetitle*]</h2>';
  12. }
  13.     print '<div class="main">
  14. [*content*]
  15. </div>
  16. </div>';
  17. ?>

スニペットの登録が終わったら、テンプレートの [*content*] をスニペット変数に置き換えます。

最後に、ナビゲーション部分を Wayfinder というスニペットを使って表示します。このスニペットは初めから使用できるようになっていてなかなか便利です。

テンプレートのメニューを表示したいところに、次のようにスニペット変数を記述します。

  1. [[Wayfinder?startId=0&config=`navigation`]]

次に、設定ファイルを作成してFTPでアップロードします。設定ファイルはパラメーターを指定する替わりになるものです。設置場所が決められないのは難点。

設置場所はドキュメントルートの assets/snippets/wayfinder/configs で、ファイル名は navigation.config.php です。ファイルの内容は下記のとおり。

  1. <?php
  2. /*
  3.  * Wayfinder設定
  4.  *
  5.  * グローバルナビゲーション
  6.  */
  7.  
  8. // ----------
  9. // テンプレート
  10. // ----------
  11.  
  12. $hereTpl = '@CODE:<li[+wf.id+][+wf.classes+]>[+wf.linktext+][+wf.wrapper+]</li>';
  13.  
  14. // ----------
  15. // パラメーター
  16. // ----------
  17.  
  18. $hideSubMenus = 'true';
  19. $level = '1';
  20. $rowIdPrefix = 'page-item-';
  21.  
  22. ?>

Wayfinderの使い方については、Let’s enjoy MODxの解説が非常に参考になりました。パラメーターの意味については、そちらをご覧ください。

まとめとお礼

以上で解説終了。MODXについては素人にも届かないので、間違っているところがあったらごめんなさい。

それから、設置作業中にツイッターでPHPのmagic_quotes_gpcがオンになっていると問題になることをつぶやいたのですが、それに対して本家コミッターyamaさんから次のバージョンで修正するとのご連絡が。その後も何度かアドバイスを頂け、非常に助かりました。ありがとうございました。

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2011年2月19日 土曜日

WordPress の HTTP API

Filed under: WordPress,プログラミング
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時間:12時49分
投稿者:よしとも
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WordPress には、Snoopy という HTTP 通信用のライブラリが以前から使われています。自前で用意するには結構大変なので、拙作の AmazonLink でも利用しています。

WordPress 2.7.0 では、これに変わるものとして HTTP API が導入されました。ライブラリの変更ではなく、WordPress の持つ機能の1つという扱いです。

導入された段階では実験的な扱いでしたが、次第に多くの部分で使われるようになり、WordPress 3.0 でついに Snoopy が非推奨扱いとなっています。HTTP API が十分熟したと判断したのでしょう。

これを機会に、AmazonLink でも導入してみることにしました。現時点では Snoopy と併用するか完全に切り替えてしまうかは検討中ですが、最終的には完全な切り替えを行うことになると思います。

Snoopy の場合は別のライブラリということで、ファイルのインクルードを行い、Class のオブジェクトを取得し、実際に使用するという3段階の作業が必要です。

  1. include_once(ABSPATH.'wp-includes/class-snoopy.php');
  2. $Snoopy = new Snoopy();
  3.  
  4. $url = 'http://www.example.com';
  5. $Snoopy->fetch($url);
  6. $content = $Snoopy->results;

これに対して、HTTP API の場合は自動的にオブジェクトを取得してくれるので、いきなり実行することができます。WordPress に組み込まれているおかげです。

  1. $url = 'http://www.example.com';
  2. $result = wp_remote_get($url);
  3. $content = $result['body'];

ほかにもいろいろな機能が含まれています。残念ながら本家 Codex でもドキュメントが充実しているとは言えない状況ですので、興味のある方は実際のコードを参照してみてください。ファイルは wp-includes/http.php です。Codex 以上の説明があり、かなり参考になると思います。

ちなみに、自動的にオブジェクトを取得してくれる仕組みですが、内部でそのための関数を呼び出しています。

  1. /**
  2.  * Retrieve the raw response from the HTTP request using the GET method.
  3.  *
  4.  * @see wp_remote_request() For more information on the response array format.
  5.  *
  6.  * @since 2.7.0
  7.  *
  8.  * @param string $url Site URL to retrieve.
  9.  * @param array $args Optional. Override the defaults.
  10.  * @return WP_Error|array The response or WP_Error on failure.
  11.  */
  12. function wp_remote_get($url, $args = array()) {
  13.     $objFetchSite = _wp_http_get_object();
  14.     return $objFetchSite->get($url, $args);
  15. }

その関数の定義はこちら。プライベート関数なので直接利用するのは厳禁です。

  1. /**
  2.  * Returns the initialized WP_Http Object
  3.  *
  4.  * @since 2.7.0
  5.  * @access private
  6.  *
  7.  * @return WP_Http HTTP Transport object.
  8.  */
  9. function &_wp_http_get_object() {
  10.     static $http;
  11.  
  12.     if ( is_null($http) )
  13.         $http = new WP_Http();
  14.  
  15.     return $http;
  16. }

注目するべきは、10行目の static $http; という部分。関数から出てもこの変数は維持され、再利用が可能になります。このような手法をメモ化と言うようです。10年以上プログラムを扱ってきましたが、単語自体知りませんでした。まだまだです。

PHP のメモ化については、次のサイトを参考にしました。

ベンチマーク結果を見るとかなりの高速化が期待できそうです。HTTP 通信を行うプラグインが複数動く場合には効果的かもしれません。最近はコアでも通信を行っているようですし。

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2010年9月11日 土曜日

OAuth と、名前の変わったTwitBird

Filed under: iPhone,ソフトウェア
タグ:, , , ,
時間:16時42分
投稿者:よしとも
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iPhone 用 Twitter クライアントとして TwitBird をかなり前から愛用していますが、私のように長く使っている人は今年の9月1日(米国時間の2010年8月31日)を境に TL が取得できなかったりつぶやけなくなってるかもしれません。

9月1日は Twitter で大きな変化があった日です。その変化とは、API におけるユーザーの認証方式から BASIC認証が外されたことです。

BASIC認証とは、IDとパスワードの組み合わせが一致するかで判断する古典的な方法です。仕組みが単純であるため実装も容易なのですが、ネットワークをパスワードが暗号化されずに流れてしまうなどセキュリティ面では不安のある方法です。そのため、Twitter では2010年6月30日にBASIC認証への対応を終了し、それ以降はOAuth(オース)という方式に統一すると2010年4月30日に発表しています。

実際には、ワールドカップによるシステムへの負荷上昇を理由に2010年8月16日まで延長されています。8月16日から8月31日までの間でAPIの呼び出し回数を毎日段階的に減らして行き、最終的にはすべての呼び出しに対してHTTP 403エラー(アクセス禁止を意味します)を返すようになりました。

そして、実際に現在はBASIC認証でのAPI呼び出しはできなくなっています。BASIC認証を使うように設定してあったり、使えないクライアントではAPIを利用することができません。

さて、ここまでは前置き。本題はTwitBird について。

私が使用していた TwitBird は、「TwitBird」という名称です。この名前でアップルストアで公開されていたものは古いもので、BASIC認証にしか対応していません。新しいバージョンは Twitter free for Twitter という名前になっていて、アップデート可能なアプリケーションの一覧には出てきません。不満がなかったゆえに、別名で新しいバージョンがあることに気がつきませんでした。

新しいバージョンではOAuthのみに対応しています。約1週間試しで新しいバージョンを使用してみましたが、基本的な使い勝手はほとんど同じで問題なく使用できています。

ちなみに、以前のバージョンは公開 TL の参照とそこからの検索は問題なく出来ていました。APIの仕様書によると、公開 TL の取得には認証は必要ないようなのでそのためでしょう。

と言うわけで、TwitBird を愛用していて困っている場合は Twitter free for Twitter もしくはその有料版への移行をどうぞ。

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2010年2月14日 日曜日

IEからはMS10-015(KB977165)が適用できてしまう

Filed under: ソフトウェア
タグ:, , , , ,
時間:17時17分
投稿者:よしとも
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Windows XP にMS10-015(パッチリストではKB977165)というセキュリティアップデートパッチを適用すると不具合が発生することがあるそうです。

現在はこのパッチは公開停止になっていると発表されていますが、先ほど仮想PCにインストールした XP で確認したところ、IE から Microsoft Update を行った場合には表示されてしまっていました。

KB977165

ニュース以外にこの件についての情報を見つけることができませんでしたので、まったく知らずにアップデートを行ってしまう人もいるかもしれません。「重要」となっているため、自動的に適用されるように設定している場合は、ある日突然パソコンが使えないとなっていることも考えられます。

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2009年6月27日 土曜日

iTunes と Byurside

Filed under: ソフトウェア
時間:12時50分
投稿者:よしとも
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Windows サイドバーガジェットに Byurside というものがあります。いわゆる iTunes リモコン的なもので、iTunes で再生中の曲情報を表示したりコントロールしたりするものです。

Windows Vista をメインにしたころから愛用していますが、8.1にバージョンアップしたころから無反応になってしまっていました。非常に重宝していたので、不便で仕方がない思いをしていました。

iTunes 側の仕様変更でもあったのだろうと思って Byurside が対応してくれることを願いつつ待ち続けていたのですが、iPhone OS を 3.0 にする前準備として iTunes を 8.2 にしたところあっさり解決。単純にインストールで失敗していただけだったかもしれません。

散々探し回っても解決策が見つからなかったので、同じ現象で悩んでいる人のために記事にしました。同じ現象でお悩みの方。iTunes の再インストールを試してみてください。

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2009年5月31日 日曜日

PHPバージョンアンケート

Filed under: AmazonLink,プログラミング
タグ:,
時間:3時21分
投稿者:よしとも
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AmazonLink を Product Advertising API(旧 Amazon アソシエイト Web サービス)に対応させるに当たり、PHPのバージョンの傾向を知るためのアンケートを開始しました。アンケートはサイドバーにも掲載されます。

PHPは4.x がすでに公式に開発終了となっていますが、まだまだ生き残っています。5.x に移行するべきではありますが、サーバー側で対応していなければどうしようもありません。大手レンタルサーバーはすでにかなり対応していますが、4.x しか使えないところも残っているようです。

現時点でどれくらいのサーバーが移行できているのかを知ることが目的です。ご協力よろしくお願いします。

メインサーバーで使えるPHPのバージョンは?
Total Votes: 114 Started: 2009年5月30日 Saturday Back to Vote Screen
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2009年5月10日 日曜日

”Amazon アソシエイト Web サービス”が”Product Advertising API”に

Filed under: AmazonLink,アフィリエイト,プログラミング
タグ:, , , , , , ,
時間:17時46分
投稿者:よしとも
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Amazon.co.jp からいろいろな情報を取得することができる”Amazon アソシエイト Web サービス”というサービスがありますが、”Product Advertising API”という名称に変わるとのことです。そして、情報のリクエストには署名による認証が必要になるとのこと。

拙作 WordPress プラグインの AmazonLink でもこのサービスを使用しているので他人事ではありません。

基本方式はほとんど変わらないとのことですが、認証で使用する電子署名の作成には、開発者登録をしたときに作成した Secret Access Key というものが必要になるようです。リクエスト時のデータによって変わるため、電子署名データだけをプログラムに埋め込んでおくことができません。また、Secret Access と言うくらいなのでこれを公開するのも駄目でしょう。

詳しい情報がまだ得られていないのでなんとも言えませんが、ただ使うだけの人にも開発者登録をしてもらわないと駄目になるかもしれません。

今のところは、たつをさんによる記事が一番詳しそう。

電子署名データの作成には RFC 2104-compliant HMAC with the SHA256 hash algorithm という変換処理のようなものが必要で、これを行うための関数である hash は PHP5 でないと標準では使用できません。PHP4 はすでに終了宣言が出ているのですが、まだ PHP5 が使用できないサーバーもあるので悩みどころです。

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2009年2月28日 土曜日

半角/全角キーだけで IME のオンオフを切り替えられなくなる件

Filed under: ソフトウェア
タグ:, ,
時間:17時07分
投稿者:よしとも
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Windows にはマイクロソフト製の日本語入力ソフトである Microsoft IME(以降、MS-IME と表記します)が搭載されていて、多くの人はそれを使い続けていることかと思います。私も同様で、Windows Vista でもやはり MS-IME を使っています。

MS-IME では、キーボードの半角/全角キーを押すことで日本語入力のオン/オフを切り替えることができます。ところが、しばらく前から突然切り替わらなくなってしまいました。Windows XP よりも前のショートカットである Alt+半角/全角でないと駄目になってしまったのです。

さすがに不便なので情報を漁ってみたところ、レジストリに書き込まれているデータに間違いがあることが原因であることがわかりました。

詳しい原因や修正方法については、さるぺーじさんによる記事をごらんください。原因究明プロセスと解決方法について、技術的に書かれています。内容はMS-IME2007 についての記事ですが、現象も解決方法もそのまま応用することができます。

とりあえず直し方を知りたい方は、蒼月さんの記事がお勧めです。蒼月さんは Vista でこの現象に遭遇しています。修正方法についてはスクリーンショット付きなので、レジストリの操作に不慣れな場合はこちらのほうがわかりやすいかと思います。

お約束ですが、レジストリを編集することで Windows が起動できなくなっても自己責任となります。私の環境ではうまく行きましたが、どんな環境でも大丈夫である保障はありません。不安な方はマイクロソフトによるサポートを受けてください。

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2008年6月17日 火曜日

Firefox3 のダウンロードは18日午前2時から

Filed under: インターネット,ソフトウェア
時間:23時36分
投稿者:よしとも
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 オープンソースのブラウザ Firefox の最新メジャーバージョン 3.0 のダウンロードがまもなく開始されます。予定では、日本時間の6月18日午前2時からとのこと。

 Firefox3 の変更点の最大の目玉は、軽くなることだと思っています。長年 Firefox を愛用してきていますが、使っているうちにどんどん重くなるのだけは耐えられません。思わず Opera に浮気しかけました。

 愛用のプラグインの対応などの問題もありますので即移行というわけには行きませんが、早くその軽さを体験したいと思っています。メモリの消費を抑え、動作も高速化。すばらしいことです。

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